水塊分類ソフトTS-Cluser

東北区水産研究所 資源環境部 海洋動態グループで開発したWindows OSで実行可能な"水塊分類ソフト"を公開しています


水塊は水温、塩分などの値が、比較的一様な海水の集まりとして定義されます。水温、塩分のデータを用意して、このソフトを利用すれば、統計的手法に基づいたクラスター分析によって客観的な水塊分類が実現でき、解析結果の可視化、データ集計が容易になります。
2017年6月に東北区水産研究所にて開催された「海況解析技術研修会」にて、このソフトを利用した東北近海の水塊の分類、出現率の経年変動、漁獲量変動との関係の解析が実施され、その成果が東北ブロック水産海洋連絡会報 第48号に纏められました。また、本ソフトを利用した解析結果について、その成果の一部を学術論文に投稿準備中です。
本ソフトの公開は、東北海域に限らず日本周辺海域での特徴的な水塊とその変動パターンの抽出や、漁況への影響の解析に有用なツールを提供することになり、水産海洋学の発展に大きく寄与できると考え、ここに公開することとしました。


上図はソフトによるT-S(水温-塩分)ダイアグラムの出力例である。水温、塩分特性について類似した水塊のグループとして色別のクラスターに分類され、分類されたクラスター(水塊)の出現変動などの解析が容易になります。



ソフト利用手順

1. マニュアルをダウンロードして下さい。
2. 事前準備:使用するWindows PCにMATLAB Runtime(R2013b 8.2 32bit)をインストールして下さい。
3. サンプルプログラムをダウンロードして、指定されたパスワードで解凍しご利用下さい。

このサイトからダウンロードできるソフト圧縮ファイルを解答するためのパスワードは"2018watermass2"です。
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問い合わせ先:ocean_php@ml.affrc.go.jp

参考文献:田中ら(2019)水塊クラスター解析ソフトの開発と東北近海域の水塊変動解析への適用 —漁況変動解析への応用に向けた事例解析—, 水産海洋研究, 83(3) 151-163